HSCの不登校問題で周りの大人の注意すべき行動

HSP

こんにちは、naocoです。私は、
幼稚園で登園をぐずり(HSCの不登校について、自己の経験を振り返る(幼稚園時代))
高校は一年休学をしました(HSCの不登校について、自己の経験を振り返る(高校時代))


現在日本では小、中学校だけでも16万人超の不登校の子供たちがいます。
そして一説には6割~8割がHSC(HSPの子供)であるのではないかと言われています。
HSCが苦しむこの由々しき事態に、声をあげずにはいられませんでした。

実は私には子供がいません。よって、子育て経験がありません。専門家でもありません。
そういうわけで子育てのhow-toや学術的論拠によるものは羅列することが出来ません。
しかし、半世紀をHSPとして生きてきた経験と、子供の頃の感覚を失っていない稀な性
質もあいまって、完全にHSC目線で物を捉えられていると思います。

時代の差こそあれ、私のHSC時代の経験は今の子供たちのそれと大差ないのではと思い
ます。全てのお子さんに当てはまるとは思いませんが、何かヒントになればと思います。

スポンサーリンク

不登校の原因

これは明確に答えることが出来ます。「分からない」です。

恐らくほとんどのHSCも同じなのではないかと思います。
私はよく親や先生や友達、皆から「なぜ?」と繰り返し質問されていました。分からない
ので答えられずに黙り込むと、嫌なことを言えずに隠しているのではないかと勘ぐられ、
優しい口調であの手この手を使って原因を探ってこようとします。

しかし、繰り返します「分からない」のです。
あえて「分からない」の真意を表現するならば「漠然とした不安」と言えるでしょうか。

それがどこから来ているものなのか、本人も分からないなりに一生懸命考えてはいるので
す。だって少しでも楽になりたいですから。

「人間関係が問題なのか」、「学校の仕組みが嫌なのか」、「勉強がつらいのか」。
どれも違う気もするし、どれも当てはまる気がするのです。

漠然とした不安は、原因が分かっているものよりも解決策に苦慮します。
不安が覆いかぶされば、あらゆる要素が原因に成り得てしまうからです。
実は、この「分からない」を解明することがHSCの不登校の肝ではないかと私は思って
います。この漠然とした不安を取り除けばHSCは再び歩き出せるのです

スポンサーリンク

周りの大人にやってほしくない行動

解決策を模索するよりもこれだけはやって頂きたくないことについて考えていきます。
実はあれやこれやと解決策を見出すよりも、よっぽど重要なことだと思います。
是非ご参考下さい。

理由を問い詰めない

前述しましたが、不登校の原因は「分からない」場合がほとんどだと思います。分かれば
そのように苦しまないですから。

とにかくたくさん話を聞いてあげて欲しいです。聴く側がフラットな心持で本人の思いの
丈を、こま切れでもいいので吐露させてあげて欲しいのです。分からないなりにポツリポ
ツリと言葉が出てくるはずです。

一度だけ「何か原因があるの?」と質問してあげてもいいと思います。
「分からない」の答えがあったら、その言葉を全力で信じてあげて欲しいのです。

HSCは心優しく、正直な子どもがほとんどだ思います。
「○○が原因なんじゃないの?」、「✕✕が嫌なんじゃないの?」などと問い詰めると、

大人が具体的な理由を望んでいて、それに応えようと考え、主原因ではないのに「これか
な?」というものに答えを無意識にすり替えてしまう可能性があります。

また、なにか答えを見つけなければ、学校を休ませてもらえないのではないのかと、無理
矢理なんとなくな答えを導き出すなど、全く間違った方向に向かいかねません。

或いは逆に、「分からない」と言っていることを信じてもらえない事に落胆し、以後口を
つぐんでしまうことにもなりかねません。

いずれにしても入口の段階から答えが遠のき、問題を複雑化することになります。

決めつけの心をもたない

よくあるやり取りだと思いますが、「不登校で将来はどうするの?」「○○の学校に転校
すれば行けるようになるのでは?」「今日は休んでいいけど、明日は行ってみようか」な
ど何の根拠もなく大人の意見を押し付ける決めつけの心を持たないで欲しいと思います。

明日の登校もままならないのに将来のことなどどうして考えられるのでしょうか。子供は
ますます追い詰められる結果となります。

HSCに厳しい躾や口調は絶対に必要がありません逆効果になります。
どうぞ、心配のあまり、あれやこれやと言いたくなる欲求をグッと抑えて、ゆっくり考え
る時間を持たせてあげて下さい。そして、優しく見守っていてあげて下さい。

母と娘

家庭内を不穏な空気にさせない

不登校に関してご夫婦間で意見が対立することもよくある事だと思います。

例えば父親は、強い大人に育ってもらいたいあまり、引っ張り出してでも学校に行かせた
方がいいと言うかもしれません。
仕事だからと母親に任せっきりにしているのに不満だけをぶつけてくることで夫婦喧嘩を
することがあるかもしれません。
母親が兄弟の中でこの子だけ何故、と深いため息をつく事もあるかもしれません。

しかしHSCは五感が鋭く、気配で全てを理解する能力があることを忘れないでください。

たとえ階下や別室であろうとも、コソコソと両親が自分のことで話し合ったり揉めたりし
ていること、落胆していることを気配で敏感に感じ取り、大好きな家族を苦しませている
自分の存在に自責の念を抱き、自分のせいで家庭内が不穏な空気に包まれ他の兄弟にも面
目が立たないと、更に自信を無くし落ち込んでいきます。

行動に一喜一憂しない

周りの大人は、常に心をフラットで平穏な状態に保つことを忘れないでください。

子供が、「今日は学校に行く」と言っていたのに結局行けなかったことで落胆の表情を滲
ませたり、「明日は学校に行ってみる」と言った言葉に喜びの表情を隠しきれなかったり
することで、それまで「気が済むまで休めばいいよ」と言ってくれたはずなのに、「本心
は早く学校に行って欲しかったんじゃないか」と一気に信頼関係が崩れます。

ご両親こそ心をフラットにするために、夢中になる趣味や、外出をするなど息抜きをして
楽しそうに過ごしていてください
その姿に安心して、自分のことを必要以上に責めたりせずに、周りを気にせず自分のこと
を集中して考えることが出来るのです。

不登校中に夢中になるものを取り上げない

不登校の子供たちは、その時間をどんなことに費やしているのでしょうか。

私は時代的に音楽や本で時間を費やしていましたが、現代の子供たちはゲームに夢中にな
ることが多いのではないでしょうか。しかも昼夜逆転で、長時間にわたって。

私もずいぶん大人になってから、パニック発作の症状に見舞われて外出がままならなくな
った時期があったのですが、ゲームに熱中しました。特にRPG(ロールプレイングゲーム
)にハマったのですが、

家の中だけの世界の閉塞感から開放され、自分のコマを自由に動かし、アレンジすること
別の世界を疑似体験できます。現実逃避にはもってこいのツールなのです。

昼夜逆転するのは、同級生が学校に行っている間その現実から目を背けるために昼間の時
間に寝て忘れて、夜は明日の学校のことを嫌でも考え不安な思いで目が冴え眠れないのか
もしれません。
しかし最近は夜の時間帯であれば、お友達とオンラインで繋がって対戦したりして、良い
意味で考えれば閉ざされている外界との交流を確保できるのではないでしょうか。

目が悪くなるから、などの心配もあるでしょうが、ここは開き直って現代はコンタクトも
レーシック手術もあるから大丈夫だとご自分に言い聞かせましょう。

また歩き出せば、そちらに夢中になり、ゲーム熱はピタリと止むでしょう。
どうぞ、一時の事だと目をつぶって頂けたらと思います。

大人が注意する行動のまとめ

いかがだったでしょうか。なんとなく理解いただけたのではないでしょうか。

HSCの不登校解決にはこれという特効薬はありません
なぜならば、自分自身で考えて答えを見つけ出さなければならない問題だからです。
結局本人次第なのです。しかしそれは、想像以上に苦しく険しい壁なのです。

悩み考えている最中に、周りの大人が出来る事とは一体何なのでしょうか。
時間的、環境的なサポートをして安心感を与えることくらいしか、実はできる事な無いの
ではないでしょうか。

HSCは平和的で、思いやりがある為、自分の行動が原因で周りに迷惑をかけていること
に何よりも恐怖に感じています。周りの不穏な空気に、じっくり考えることに集中するこ
とが出来ずに事態を長期化しかねません。
学校を休んだ日を恐怖で無駄に過ごさせないように、安心した環境作りをサポートしてあ
げることで、その時間はポジティブな気持ちで自分自身を見つめなおす有意義な時間に変
わるのと思うのです。

また、「怖がり」「恥ずかしがりや」「内気」などの間違ったレッテルを貼らないであ
げて欲しいと思います。
それは、マイノリティー(少数派)であるための、防衛的行動なのです。
よく話を聞き、全ての感情を尊重し、不安な感情から守るなどのケアを怠らないようにし
て頂きたいです。

HSCは正しく育てるとあらゆる分野において生産性が高く思慮深い人間に育つと言われ
ています。しかし誤ると、以後は恐怖心が勝ち、新しいことが怖くなり事態が複雑化して
しまう可能性があります。

十分に繊細さに寄り添いながら、健やかに育っていかれることを願ってやみません。


HSP
スポンサーリンク
naoco-style
タイトルとURLをコピーしました