こんにちは、naocoです。
乳がんの発症リスクを抑えるために、運動と肥満予防はとても効果があるようです。
また、乳がんに限らず運動不足と肥満は生活習慣病をはじめとする万病の元でもありま
す。乳がんになる前から、一日6kmほどのウォーキングを習慣にしていましたので、
運動不足だとは言えないと思いますが、40代になった頃から体重が増えやすくなって
いました。
治療中の運動と、術後回復期からの運動について振り返ります。
運動と乳がんの発症リスク
国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター
予防研究グループ
発表の余暇運動と乳がんに関するデーターです。
なんとも顕著なデータです。特にホルモン受容体陽性の乳がんの結果は驚きです。
脂肪組織からエストロゲンが分泌され、そのエストロゲンの原料がコレステロールです。
やはり脂肪細胞を無駄に増やす生活習慣を改めなければいけません。
とにかくデータを元に、週3日以上の運動、BMI25未満は死守しなければなりません。
いわゆる“規則正しい生活”こそが健康の近道であることは、誰しもが自覚している事で
すが“分かっちゃいるけど・・・。ダイエットは明日から・・・”が大半の人の現実では
ないでしょうか。
年齢とともに活動量が減り、基礎代謝が下がることからそれまでと同じ生活を送っていて
も体重がじわりじわりと増えていくのは40代以降の共通の悩みであると思います。
しかし、そんな甘いことは言っていられません。実践あるのみです。
確かに私は乳がんを発症するまで6km程度のウォーキングを習慣にしてはいましたが、
天候や、忙しさを理由に休むことも多かった気がしますし、歩き方も年齢とともにダラダ
ラとした歩きになっていた感は否めません。実際体重も20代の頃と比べて10%くらい
増加していたと思います。
運動強度と頻度を考え、摂取カロリーを抑えて、肥満を予防することこそが万病から身を
守る術であることを自覚しなければならないと思います。
運動と乳がんの再発リスク
上記のデータから余暇運動と乳がんの発症リスクに関しての相関関係は明らかですが私は
すでにがんを発症してしまいました。乳がんの再発リスクと運動に関する研究が無いか調
べていたところ、見つけました。
カナダのトロント オデットがんセンター・サニーブルック健康科学センター
腫瘍・血液内科学科の研究グループの行った研究
海外がん医療情報 リファレンスhttps://www.cancerit.jp/54941.html
一般的に推奨される1週間に150分の中程度から激しい運動、または75分の激しい運
動に、週2、3回の筋力トレーニングを加えると乳がん再発と死亡のリスクを低下に役立
つ可能性があるというのです。
そして、明らかになった乳がんの運動に関するエビデンスでなんと運動が乳がんによる死
亡リスクを40%下げることが分かりました。また体重に関するエビデンスでは乳がん
の治療中または治療後に、元の体重の10%を超える体重が増加すると生存率が低下する
可能性があるというのです。恐ろしいですね。
運動を、やらない理由はないですね。いや、やらなければなりません。
術前化学療法中の運動
乳がんが発覚してから化学療法が始めるまでの一か月間もウォーキングは続けていました。
どちらかというと、気分の落ち込みを紛らわすためが主なる目的だったと思います。
抗がん剤がスタートしても、点滴投与後2日くらいは家でゆっくりしていましたが、他の
日は距離を体調に合わせながら続けていました。が、さすがに抗がん剤も後半戦に突入す
る頃になると白血球の数値が著しく低下したり、貧血様の症状が出たりと、体力的に無理
な日が増えていきました。抗がん剤が終了し、手術までの一か月は再び少しずつ距離を
伸ばしながら、体力づくりに励んでいました。

術後の運動
手術の少し前、自宅から目と鼻の先の場所にスポーツクラブが新規開店することが決まり
ました。外でのウォーキングは天候に左右されますし、長距離を歩くと途中で体調が悪く
なってしまった時に容易に帰宅できないリスクがある為、室内で運動出来ることは願った
りでした。早速オープン前に入会の手続きに行きました。
オープンは術後2か月半後になります。
スポーツクラブに行くのにウイッグというのは不便ですが、髪も後半の抗がん剤が始まる
とすぐに発毛が始まったため、9か月の期間があり、何とかベリーショートの長さまで伸
びてウイッグを卒業出来る算段でしたので、嘘みたいに絶妙なタイミングに嬉しく思いま
した。
しかし、手術をして、退院後の体の回復が思いもよらず遅く、
(詳しくは乳がん手術の退院後の様子と病理検査結果から)
オープンから通うのは到底無理かなと思っていましたが、2か月半経つ頃には痛みはある
もののトレッドミルでウォーキングをしたり、エアロバイクで自転車漕ぎ運動(手はハン
ドルまで伸ばせず、片手運転の状態でしたが)をするくらいまで回復していて、また、髪
も予想通りベリーショートと言っておかしくない程度になっていましたので、脱ウイッグ
で通いはじめました。
そして、手術から3年経った今でも継続できていて、週5日ほど、7kmのランニングが
出来るまでになりました。